埼玉県の東武動物公園で、ホワイトタイガーのリーフが3月14日に死去した。1歳1ヶ月の短い生涯だった。
死因は毛球症が原因とみられる消化管機能障害による急性肝不全。
異変があったのは2月3日。餌を食べず、便も出なくなり、体をなめた毛が詰まる毛球症の治療をしたところ、13日にこぶし大の毛玉を排泄(はいせつ)。一時は元気になったが、肝機能が低下し今月10日に死んだ。解剖の結果、死因は、消化管機能障害による肝不全。毛球症が原因とみられる。
ホワイトタイガーの「リーフ」死ぬ 東武動物公園、献花台も設置 埼玉 - 産経ニュース
園によると、リーフに異変があったのは先月三日。食欲がなくなり、消化管に毛球がたまっていたことから、下剤を使って排せつさせたところ、一時は食欲が戻った。ところが、その後肝機能が低下し、今月八日に容体が急変。治療が続けられたが、二日後に息を引き取った。
東京新聞:ホワイトタイガーの三男リーフ天国へ 東武動物公園:埼玉(TOKYO Web)
リーフは2015年1月に生まれた4つ子のホワイトタイガーの三男。後ろ足に先天的な障害(膝蓋骨内方脱臼)があり、2015年6月に日本大学生物資源科学部の付属動物病院で手術をして、順調に回復していた。
同病院や同園によると、手術を受けたのは1月に生まれた四つ子のうちの「リーフ」。2月に同病院の診察で同じ四つ子の雄「スピカ」と同様に、後ろ脚のひざが脱臼する「膝蓋骨内方脱臼(しつがいこつないほうだっきゅう)」と診断された。先天性とみられ、マッサージや経過観察をしたが症状に改善が見られず、歩行に支障が出る可能性が生じた。
病院で26日、2頭に麻酔をかけてコンピューター断層撮影(CT)検査などで調べ、症状が悪化しているリーフの先行手術を決定。同学部の枝村一弥准教授や米国人獣医師らトップレベルの専門医3人の執刀で、5時間かけて手術した。枝村さんは「難しい手術だったが無事成功した」と話した。スピカは今後手術を検討するという。
ホワイトタイガー:ひざ脱臼 2頭目の手術も成功 藤沢の日大動物病院 /神奈川 - 毎日新聞
東武動物公園では、15日からお別れの場として献花台を設置しているとのこと。
東武動物公園の公式ブログには悲しい想いが綴られている。
今回のブログは悲しい報告です。昨年の1月25日に産まれたホワイトタイガー4兄弟のうち、三男のリーフが肝臓の病気で同年3月10日に1歳という若さでこの世から旅立ちました。
リーフは4兄弟の中でも穏やかな性格で、幼い頃は足のリハビリで毎日一緒に頑張っていました。ブルブルと鼻を鳴らして挨拶してくれた時は担当獣医と二人で喜んだのを鮮明に覚えています。共に頑張り、共に励ましあい、共に成長してきたホワイトタイガーでした。3月10日という日は私にとって大切な日になりました。
献花台には、たくさんのお花やメッセージ、おもちゃ、写真が置かれていました。感謝の気持ちでいっぱいです。リーフも鼻を鳴らして喜んでいます。ありがとうございました。
動物園の一日:おしらせ - livedoor Blog(ブログ)
4つ子のホワイトタイガーが誕生したのは、昨年2015年1月25日の夜。
四つ子の兄弟が誕生したのは昨年1月25日。長男「スピカ」、次男「マリン」、三男「リーフ」、四男「アポロ」の4頭は4月22日から一般公開され、一躍人気者になった。
人気者ホワイトタイガー死ぬ 東武動物公園で1歳2カ月、献花台設置
YouTube には、4つ子のホワイトタイガーが生まれたときの動画が公開されている。
1月25日 ホワイトタイガーの赤ちゃんが誕生! - YouTube
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